Etoiles

Ali Project( アリプロジェクト ) Etoiles歌詞
1.Etoiles (instrument)


2.薔薇色翠星歌劇団

作詞:ARIKA TAKARANO
作曲:MIKIYA KATAKURA

香水壜から 現れては
眠り覚ます 薔薇色の
悪戯な少女たち

あなたを恋した あの日々に
そっと戻す 切なさの
香りが胸を 刺す

幕が開いたら
星さえ泣くような セレナード

わたしはDiva こころを唄う
今宵のPrima 恋の舞台で
わたしはDiva 声が枯れても
ひとりぼっちで 唄う

美しい夜明けが 降りるまでに
窓に残る 闇色の
洋墨で手紙 書く

あなたに抱かれて 見た夢の
甘く哀しい 翡翠色
いつまでも 消えぬと

破りまた書く
月をも黙らせるソネットを

わたしはPoete 恋うる想いを
運命のPrima あなたに捧ぐ
わたしはPoete 祈りのペンで
ひとりぼっちで 詩う

わたしはDiva あなたの胸に
嘆きのPrima 墜ちてゆきたい
わたしはDiva 脱げない靴で
ひとりぼっちで 踊る


3.Je te veux

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

わたしの胸はぴあの
ゼンマイ仕掛けの小鳥
くるしい恋の唄ばかり
歌いすぎたみたい
やさしく叩いて 壊して

わたしの指はミシン
心臓ふちどるビーズ
いつも赤い糸ばかり
よじれもつれ途切れ
幾重にも絡まる愛の重さ
だけど絹(シルク)のように
包んであげるわ

世界中でいちばん
あなたが欲しい
もう何も誰もいらない

わたしのからだはまだ
組み変わってゆくパズル
どうぞ恋の欠片ごと
嵌めてつなぎ合わせ
ここにあなたが
居るという答え
そっと唇寄せて
教えて下さい

わたしの目がすべてを
消してしまうまで
ずっと


4.春葬

作詞:ARIKA TAKARANO
作曲:MIKIYA KATAKURA

どれほど艶やかに
咲く花よりも
甘やかに散るのは
君を恋うる
私の胸の血でしょう

とじた瞼の闇まで
紅ゐに染めあげ
薄墨けむるこの世を
埋めてゆくでしょう

葬ってください
私を
春のこの日に

無垢ほど残酷な
微笑みはない
やさしい君を知る
そのたび
愛は馨しく患う

どうか
初めて出逢った
時間を絵のように
綺麗に閉じ込めたまま
思い出せる夜に

葬ってください
満開の
桜の下に

失いかけたもの
呼び戻しても
慰みの亡霊
しづかな骨
腕のなかで崩れる

君を抱きしめた刻に
帰ってゆけるなら
これから生きるすべての
日々など捨てましょう

伏せた瞼の闇まで
紅ゐに染めあげ
薄墨けむる私の
この世を浄めましょう

葬ってください
君の手で
春のこの日に


5.日曜日のシエスタ

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

まぶしい
木漏れ日の下で
スヤスヤ
あなたは午睡(ひるね)してる

甘い 甘い 甘い
キスを あげましょう
頬を 頬を つねったり
起こそうかな

恋って毒キノコみたい
見た目は華やかで
胸が苦しい

ひとりで
残された気分
寝顔は
なんて幸せそうなの

そばに そばに
いてもいつも 不安よ
どんな どんな
夢を追っているの?

恋って しゃぼん玉みたい
うっとりして
ほんのはずみで割れる

Mon amour fait la sieste.(私の愛は今休息しています)
Mon amour fait la sieste.

甘い 甘い 甘い
キスを あげましょう
どこに どこに
今あなた いるのかな

恋って そう迷路みたい
どうしても
通れない道がある

Mon amour fait la sieste.
Mon amour fait la sieste.


6.夢のあとに apres un reve

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

しずかな夜に
眠りかけるのを
そっと揺り起こす
月の指先よ

失くしたはずの
ぬくもり
思い出すようで

おやすみ おやすみ もう
おやすみ 胸の欠片(かけら)
明日は 明日は やさしいから

夢のどこかで
出会いし人の
その移り香を
いつまでもさがすよ

真白い百合が
似合うでしょう
恋の枢には

※さよなら さよなら もう
さよなら 遠い昨日
明日は 明日は やさしいから※

ほのかに青く
刻は降りつもる
草に埋もれし
日時計の上にも

きれいな影絵が
窓で
手招きをしても

お眠り お眠り もう
お眠り 胸の欠片
二度と 二度と
目覚めぬよう

(※くり返し)


7.Daphne

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

春まだ浅き
黄昏の
冷たく棚引く
風の底に

密かにダフネの
香り嗅ぐ
行く手に穿たれし
わが奈落を
閉ざすように
塞ぐように
甘く纏いつき

あなたへと
転がりゆく
心を放てと

逢いに行っても
いいですか
月影籠もる闇へ

この身が抱くのが
荊でも
ああ恋は
傷つくことを恐れぬ

静かにダフネは
朽ちるだろう
乙女の最後の
季節のように

幸福と哀しみの
狭間
私は佇み

ただあなたの
髪を撫で
眠りにつく日
待ちわびる


8.わが恋は月光に散りぬ

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

だらりの帯 緋毛氈
ひとり雛遊び
手毬追って庭の隅
夕暮れの木蔭

わたしは現る
儚い女(ひと)
闇が揺れて

はらはら舞うのは 桃の花
哀しい瞳は誰
こんこん子狐 白き影
零れ落ちる涙が綺麗
小さな胸の奥で感じた

あれから幾年が過ぎ
ひとり雛飾り
変わらぬものの尊さ
変わりゆくわたし

せめて優しい
少女の時
思い出そう

きらきら手鏡 映るのは
淋しい瞳の闇
ゆらゆら宵待ち 恋の花
月の晩だけ そっと咲いて
朝焼けの光に凍える

はらはら舞うのは 桃の花
あの日の瞳はわたし
ゆらゆら散るのは 恋の花
月の輝きに死す
こんこん子狐 白き影
零れ落ちる涙は帰る
夢が夢でいられた頃に


9.Diabolic Sequence (instrument)


10.青蛾月

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

憂いの三日月に 恋したウサギは
光の雫で からだを染めるよ
手を伸ばせば何でも 届くと信じられる

胸刺す月の針 光を紡いで
あなたは迎え飛ぶ 絨毯をつくる
唇を濡らしても 触れるのは風ばかり
独りきりの 蒼いこの世界で

天鵞絨の闇の中で 泣きながら眠る
悲しみよ夢の中で 立ち止まるがいい

感じる指先の鮮やかな記憶
あなたに逢うための 祈りを捧げる
瞬きをする間 塗りかえられる世界

一人では何処へも 飛ぶことができない
遠い国へ 誘うことまでも

幾千の年月が過ぎても
あなたから届く月の便りを
ただ 待つばかり
わたしは月姫 哀しい運命の
金の文字が 瞳に沁みる
涙が零れて 止まらない

抱きしめられるたび 帰ってゆく想い
それは昔聞いた おとぎ話の中
息を潜め 美しき夜に

哀しみは森に潜む ?蛾の翅
銀粉にまかれながら 消え失せてしまえ
花に埋もれ オフィーリア わたしはここに
狂気に埋もれた夢を 取り戻すために

光に包まれて 抱かれて眠れ
悲しみよ夢の中で 凍りつくがいい


11.幻想庭園

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

黄金の空のしたで
眠りについた廃墟の
隠された鉄の門が
追憶のように開く
秘境の花園は
神秘なる薫りで
溢れる

それはかすかな郷愁
そして少しの哀しみ
わたしは言葉を失くし
幻想のなかを歩く
角を持つ獣が
やさしい目を向けて
佇む

夕昏には
金の光が満ち
炎に燃える
麗しきこの庭園
幾千ほどの
薔薇たちが見る夢の
ひとつひとつを
数えながら
時を
過ごした日々が
遙かな昔
それでも
あったような
気がする